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2024.04.17 2024年5月3日(金・祝)「女木島名画座上映会」開催 北川フラム総合ディレクターが案内する映画「かづゑ的」鑑賞と夜の女木島を味わうスペシャルツアー



依田洋一朗「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」Photo:Shintaro Miyawaki


 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長:池田豊人 香川県知事)では、一年を通して地域活動への参加やアート作品の公開等に継続して取り組んでいます。

 瀬戸内国際芸術祭2016で女木島に開館した「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」は、ニューヨークに最後まで残った42番街の古い映画館をイメージした作品です。小さいながらも楽しく映画を見られる作品空間の中で、定期的に上映会ツアーを開催しており、今回で17回目の開催となります。

 今回、上映するのは『かづゑ的』。監督は、「三池 終わらない炭鉱の物語」などで炭鉱に関わる人々を追い続けてきた熊谷博子さん。瀬戸内の国立ハンセン病療養所、長島愛生園で約80年間暮らしてきた女性を追ったドキュメンタリー映画です。瀬戸内海の島に隔離され、様々な思いが交錯する中で、それでも生活の中に楽しみを見出し、前向きに生きてきた、たくさんの方たちがいます。

 女木島からは、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つでもある大島の国立ハンセン病療養所、大島青松園を望むことができます。そんな「島」という場所で映画を観る、特別な体験をお届けします。
 
 この上映会でしか体験できない、夜のアート作品鑑賞や、女木島の食材を使ったディナーなど、夜の女木島を堪能して、チャーター船で高松に帰って来るプログラムとなっています。


【女木島名画座上映会 概要】
日  時|2024年5月3日(金・祝)16:00~20:40 
会  場|ISLAND THEATRE MEGI「女木島名画座」
参加費 |11,800円(税込み)※乗船料・アート作品鑑賞料・ガイド料・食事料金含む
定  員|25名
スケジュール(予定)|►16:00 高松港発 定期船移動
          ►16:50 映画鑑賞『かづゑ的』(119分)          
          ►18:50 トーク(出演:北川フラム)
          ►19:10 食事(umiyado 鬼旬)
          ►19:40 「女根/めこん」ナイトプログラム、「不在の存在」鑑賞
          ►20:20 女木島発 チャーター船移動(20:40高松港到着)
案内人  |瀬戸内国際芸術祭総合ディレクター 北川フラム
主  催|瀬戸内国際芸術祭実行委員会
予約方法|コトバスツアーウェブサイト


上映作品について|『かづゑ的』
監督:熊谷博子
音楽:黒田京子
ナレーション:斉藤とも子  
制作:2023年
製作国:日本
配給:オフィス熊谷
劇場公開日:2024年3月2日
時間:119分


(C) Office Kumagai 2023

 「私、みんな受けとめて、逃げなかった。」
 瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所、長島愛生園。宮﨑かづゑさんは10歳で入所してから約80年、ずっとこの島で生きてきた。病気の影響で手の指や足を切断、視力もほとんど残っていない。それでも、買い物や料理など周囲の手を借りながらも自分で行う。「本当のらい患者の感情、飾っていない患者生活を残したいんです。らいだけに負けてなんかいませんよ」と力強く語るかづゑさん。患者同士のいじめに遭い、つらかった子ども時代。家族の愛情と、たくさんの愛読書が、絶望の淵から引き上げてくれた。そして夫の孝行さんと出会い、海沿いの夫婦寮で自然とともに暮らしてきた。78歳のときにパソコンを覚え、84歳になって初の著作となる『長い道』(みすず書房)を出版。類まれな表現力で日常を瑞々しく綴り、版を重ねている。
 90歳も半ばになったかづゑさんは言う、「できるんよ、やろうと思えば。」(映画公式サイトより)


熊谷博子
 東京都出身。1975年より番組制作会社のディレクターとして、戦争、麻薬などの社会問題を追ったドキュメンタリーを多数制作。『幻の全原爆フィルム日本人の手へ』(1982)他。85年にフリーの映像ジャーナリストに。
 戦下のアフガニスタンで、映画『よみがえれ カレーズ』(1989)を土本典昭氏と共同監督後、自らの育児体験をもとに『ふれあうまち』(1995)などを監督。日本最大だった三池炭鉱の歴史と"負の遺産"の意味を問いかけた『三池~終わらない炭鉱(やま)の物語』(2005)で、JCJ(日本ジャーナリスト会議)特別賞、日本映画復興奨励賞等を受賞。
 NHK・ETV特集『三池を抱きしめる女たち』(2013)では、戦後最悪の炭鉱事故に遭い、変わりはてた夫を抱えながら、半世紀以上も世の中と闘い続けている妻たちを描き、放送文化基金賞・最優秀賞、地方の時代映像祭奨励賞などを受賞。
 映画『作兵衛さんと日本を掘る』(2018)では、日本初の世界記憶遺産に登録された、筑豊の炭坑夫、山本作兵衛が残した絵と日記、そして周りの証言から、この国の変わらない労働と差別の構造を描いた。キネマ旬報文化映画ベスト10など。
 著書に「『やめたい病』にさようなら」(1996)「むかし原発 いま炭鉱」(2012)など。


【備考】
・船を使ったツアーのため、荒天時など船会社より危険という判断があった場合は、ツアーを中止する場合があります。詳細はコトバスツアーウェブサイトをご確認ください。
・上映会準備のため、5月3日(金・祝)の特別開館の作品鑑賞時間を「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」のみ、9:00-16:00とします。

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2024.04.05 4月14日(日) 豊島「島のお誕生会」開催『お誕生会はお陰様で10周年!クラシック音楽会 弦楽四重奏の調べ』


 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長:池田豊人 香川県知事)では、3年ごとの「瀬戸内国際芸術祭」の会期以外にも「ART SETOUCHI」として、アートを通じた地域活動に継続して取り組んでいます。
 この「ART SETOUCHI」のイベントとして2014年から始まったお誕生会は、この4月の開催で10周年を迎えます。島内外の方の交流の場として月に一度開催し、その月に誕生日を迎える人を祝うイベントです。島内の方も、島外からいらした方も、誕生月の方も、誕生月でない方もご参加いただけます。

 今回は、NHK交響楽団正指揮者の下野竜也さんと弦楽奏者のクァルテットが唐櫃岡の公堂にやってきてくれることになりました。下野さんの軽快なおしゃべりを交えた、耳なじみのあるクラッシックの曲から口ずさめるあの曲まで約30分間の演奏会です。プロフェッショナルな弦楽四重奏をお楽しみに!




【豊島「島のお誕生会」概要】
『お誕生会はお陰様で10周年!クラシック音楽会 弦楽四重奏の調べ』
日 時|2024年4月14日 (日) 14:00~15:00
場 所|唐櫃岡 公堂 小豆郡土庄町豊島唐櫃822-1
参加費|無料
協 力|株式会社 音楽之友社、ホッピービバレッジ株式会社
出 演

Tatsuya SHIMONO  © Naoya Yamaguchi

指揮:下野竜也(しもの たつや)
1969年鹿児島生まれ。鹿児島大学教育学部音楽科を経て、桐朋学園大学
音楽学部附属指揮教室で学ぶ。1996年にはイタリア・シエナのキジアー
ナ音楽院でオーケストラ指揮のディプロマを取得。
2001年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴び、以降、
国際的な活動を展開。NHK交響楽団をはじめ、国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、海外においても、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、ミラノ・ヴェルディ響、ストラスブールフィル、ボルドー管、ロワール管、ウィーン室内管、カンヌPACA管、チェコ・フィルハーモニー管、シュツットガルト放送響、南西ドイツフィルコンスタンツ、サンノゼ響、バルセロナ響、シンフォニア・ヴァルソヴィアなど次々と客演を重ねている。


ヴァイオリン:上野美科(うえのみしな)
Peabody音楽院にてヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科、同大学卒業。NHK名曲アルバム、CD『女神たちの饗宴』(レコード芸術準特選、音楽現代推薦)、CD『詩人の夢』(レコード芸術推薦、音楽現代推薦)収録に参加。元・響ホール室内合奏団コンサートマスター。北九州グランフィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター。エリザベト音楽大学講師。山口県芸術文化振興奨励賞受賞。


ヴァイオリン:河原 冴子(かわはら さえこ)
4歳よりスズキメソードでヴァイオリンを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高校を経て東京藝術大学を卒業。 2003年~2007年藝大フィルハーモニアヴァイオリン奏者、 2009年~2013年兵庫芸術文化センター管弦楽団レジデントプレイヤーを務め、現在はオーケストラの客演や室内楽等での演奏活動を行っている。 福岡ジュニアオーケストラおよびアカデミー講師。


ヴィオラ:田中 茜(たなか あかね)
ヴィオラ奏者。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。ウィーン国立音楽大学において、文化庁派遣芸術家在外研修員として研鑽を積む。第9回日本室内楽コンクールファイナリスト。第2回しづかホールヴィオラコンクールにおいて林光賞を受賞。これまでに倉敷音楽祭、小澤征爾オペラプロジェクト、サイトウキネンオーケストラ、チェルボ音楽祭、宮崎国際音楽祭等、各地のオーケストラ、アンサンブル、室内楽コンサートに出演。エリザベト音楽大学非常勤講師。


チェロ:原田哲男(はらだ てつお)
桐朋学園大学在学中に蓼科高原音楽祭奨励賞受賞。ドイツ及びアメリカで研鑽を積む。2001年第4回ビバホールチェロコンクール3位。1999年から2012年まで仙台フィル、2013年から2016年まで九州交響楽団の首席チェロ奏者を務めた。現在は福岡市を拠点に、ソロ、室内楽奏者として活動している。


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2024.04.03 2024年度の瀬戸内国際芸術祭作品の特別公開のお知らせ


大岩オスカール+坂 茂「男木島パビリオン」Photo:Keizo Kioku

 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長:池田豊人 香川県知事)では、来年に開催予定の「瀬戸内国際芸術祭2025」に向け、開催前年の2024年度にも、次の屋内作品を特別公開して、来年4月からの本開催に繋げていきたいと考えています。

 主な公開内容は、女木島及び男木島では、春と秋の連休にあわせて屋内作品の公開を、大島では、4月から11月までの毎月第二土日に作品公開を、豊島では「島キッチン」を、冬季も含めて通年で土~月の営業を行います。いずれも、昨年度より公開日数を増やしています。

 なお、屋内作品の公開にあたり、開館準備や作品受付、来場者の案内をボランティアサポーターの「こえび隊」が担っていますが、今回の特別公開につきましても「こえび隊」を募集しています。


【女木島・男木島】
●春と秋の連休にあわせて、2022年の新作である「男木島パビリオン」(大岩オスカール+坂 茂)をはじめ、屋内の8作品を特別公開します。
●両島は、フェリー航路で繋がっているため、一緒に回って見学しやすくなっています。

≪女木島≫
大竹伸朗「女根/めこん」、依田洋一朗「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」、レアンドロ・エルリッヒ「不在の存在」、ニコラ・ダロ「ナビゲーションルーム」

≪男木島≫
村山悟郎「生成するドローイング―日本家屋のために2.0」、川島猛とドリームフレンズ「瀬戸で舞う」、大岩オスカール「部屋の中の部屋」、大岩オスカール+坂 茂「男木島パビリオン」

開 館 日:4月27日(土)~29日(月・祝)、5月3日(金・祝)~6日(月・祝)、9月14日(土)~16日(月・祝)、9月21日(土)~23日(月・祝)
開館時間:《女木島》9:00~16:30、《男木島》9:15~16:30
鑑 賞 料:1作品300円(予定)


【大島】
田島征三「青空水族館」、「森の小径」、「『Nさんの人生・大島七十年』-木製便器の部屋-」
鴻池朋子「リングワンデルング」、「物語るテーブルランナーin大島青松園」、「浜辺の歌、月着陸、壁上り」
やさしい美術プロジェクト「稀有の触手」、「海のこだま」、
「カフェ・シヨル」大島等の食材を使ったお菓子やお飲み物を提供 10:45-15:00
山川冬樹「歩みきたりて」、「海峡の歌/Strait Songs」

開 館 日: 4月13日(土)14日(日)、5月11日(土)、6月 8日(土) 9日(日)、7月13日(土)14日(日)、8月10日(土)11日(日)、9月14日(土)15日(日)、10月12日(土)13日(日)、11月 9日(土)10日(日)
※5月の第二日曜日である5月12日(日)は大島全体で施設点検のため閉館
開館時間:10:30~16:00
鑑 賞 料:一部有料(全作品を鑑賞する場合、900円(予定))


【豊島】
●「島キッチン」は、豊島の食材を使った食事や飲み物を提供するレストランで、今年度は、冬季も含めて通年で、土~月の営業を行います。

●島キッチン
開 館 日:2024年4月~2025年3月の毎週土、日、月に営業します。加えて、連休等を中心に次の日も営業します。
4月30日(火)、5月3日(金・祝)、5月7日(火)、7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)、1月14日(火)、2月11日(火・祝)、2月25日(火)、3月20日(木・祝)
※12月23日(月)は施設メンテナンスのため閉館
開館時間:11:00~16:00(ラストオーダー:食事14:00、カフェ15:30)外観は常時鑑賞可


●ピピロッティ・リスト「あなたの最初の色(私の頭の中の解〈ソリューション〉―私の胃の中の溶液〈ソリューション〉)」
島キッチンに併設されている屋内作品で、次のとおり開館します。
開 館 日:2024年4月~11月の毎週土日のほか、期間中の月曜日が祝日の場合も開館。加えて、5月3日(金・祝)、2025年3月20日(木・祝)・22日(土)・23日(日)・29日(土)・30日(日)も開館を予定しています。
開館時間:10:30~16:30
鑑 賞 料:300円(予定)


【備考】
●作品公開日は、公式ウェブサイトの「作品公開スケジュール」でもご確認いただけます。
●上記のほか、追加の特別公開情報につきましては、別途リリースしお知らせします。
●取材等を希望される場合は、公式ウェブサイトの「取材申込」からお申し込みください。


【ボランティアサポーター「こえび隊」の募集】
●屋内作品の公開は、ボランティアサポーターの「こえび隊」が支えています。募集中のボランティア情報は、「瀬戸内国際芸術祭サポーターこえび隊」のウェブサイトをご覧ください。→→「こえび隊オフィシャルサイト」



ニコラ・ダロ「ナビゲーションルーム」Photo:Keizo Kioku

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2024.03.26 「瀬戸内国際芸術祭実行委員会第33回総会」について


 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長:池田豊人 香川県知事)は、本日、瀬戸内国際芸術祭実行委員会第33回総会を開催し、下記の議題について承認されましたので、お知らせします。


○議題
【第1号議案】 瀬戸内国際芸術祭実行委員会会則の一部改正について
【第2号議案】 瀬戸内国際芸術祭2025取組方針の改訂について
【第3号議案】 令和5年度事業報告及び補正予算(案)について
【第4号議案】 令和5年度収支決算の認定に関する権限の委任について
【第5号議案】 令和6年度事業計画(案)及び収支予算(案)について
【第6号議案】 奥能登国際芸術祭(石川県珠洲市)への支援について


 また、あわせて「瀬戸内国際芸術祭2025出展予定作家・プロジェクト(2024年3月26日現在)」(別紙1)や、第1回から担当していただいている日本デザインセンター・原研哉デザインの「瀬戸内国際芸術祭2025先行ビジュアル」(別紙2)及び同ビジュアルを使用した「瀬戸内国際芸術祭2025先行ポスター」(別添)を発表しました。
 なお、メインビジュアルの発表は2024年秋ごろを予定しています。


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第1号議案

第1号議案 別添

第2号議案

第3号議案

第4号議案

第5号議案

第6号議案

別紙1(出展予定作家・プロジェクト)

別紙2(先行ビジュアル)

2024.03.19 「瀬戸内国際芸術祭実行委員会第33回総会」開催のお知らせ


瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会⻑:池田豊人 香川県知事)は、下記のとおり「瀬戸内国際芸術祭第33回総会」を開催します。


開 催 日 時|2024年3月26日(火) 14:00~15:00
場     所|レクザムホール 小ホール棟5階「玉藻」
        (高松市玉藻町9-10)
議     題|瀬戸内国際芸術祭2025取組方針の改訂について
        令和6年度事業計画(案)及び収支予算(案)について
        奥能登国際芸術祭(石川県珠洲市)への支援について ほか
取 材について|総会終了後、会長(池田知事)及び北川総合ディレクターが取材をお受けする予定です。
        総会の取材を希望される場合は、会場の報道関係者用受付に直接お越しください。
        その際、名刺を1枚ご用意ください。※瀬戸内国際芸術祭公式ウェブサイトからの取材申込は不要です。
 

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